2023.09.30
唐辛子の薬膳効能
『本朝食鑑』から学ぶ
“唐辛子(とうがらし)”の東洋医学的な効能
【旬】
6〜8月
【性味】
熱・辛
【帰経】
心・脾
【働き】
胸膈を開き、宿食(消化不良)を下し、鬱滞を利し、悪気を去り、邪瘴(※1)を逐い、婦人の閉経を通じ、死胎を堕す。
※1 邪瘴・・・山川湿熱鬱蒸の気で、熱病を起こさせる邪悪なもの
『本朝食鑑2』より抜粋
温中散寒(胃腹冷痛・胸背の冷え・疼痛)
健脾消食(食欲不振・消化不良)
【料理例】
・唐辛子の醤油漬け
・おかか唐辛子
・唐辛子の甘辛炒め
・唐辛子の焼き浸し
・唐辛子味噌
参考文献
人見 必大、島田 勇雄(訳注者)、『本朝食鑑2』、平凡社、1977年
辰巳 洋、『薬膳素材辞典 −健康に役立つ食薬の知識−』、源草社、2006年