2023.09.16
昆布の薬膳効能
『本朝食鑑』から学ぶ
“昆布”の東洋医学的な効能
【旬】
夏〜秋
【性味】
寒、鹹
【帰経】
肝・胃・腎
【働き】
積堅(※)を破り、水腫(※)を利し、瘰癧(※)・癭瘤(※)・瘻瘡(※)を消す
※積堅・・・熱が中焦にあるため諸病症の硬くなるをいうもの
※水腫・・・体中が浮いて腫れるもの
※瘰癧・・・血気が臓腑にふさがり首筋に結節ができるもの
※癭瘤・・・・癭も瘤もつぶれて癰になるこぶ
※瘻瘡・・・古いできもので、穴のできたもの。九瘻がある
『本朝食鑑1』より抜粋
消痰軟堅(瘰癧・癭瘤・腹中包塊(肝腫、脾腫)・睾丸の腫大疼痛)
行水消腫(水腫・げっぷ・血便・脚気・浮腫)
【料理例】
・昆布の佃煮
・鱈と昆布の煮物
・昆布のニンニク炒め
・昆布と鶏ももの煮物
参考文献
人見 必大、島田 勇雄(訳注者)、『本朝食鑑1』、平凡社、1976年
辰巳 洋、『薬膳素材辞典 −健康に役立つ食薬の知識−』、源草社、2006年