2023.11.17
牡蠣の薬膳効能
『本朝食鑑』から学ぶ
“牡蠣(かき)”の東洋医学的な効能
【性味】
微寒・鹹
【帰経】
肝・脾・腎
【働き】
心を涼しくし、腎を滋し、脾胃の鬱熱を去り、汗を止め、渇を止め、瀉を調え、酒毒を消し、婦人の血気を収める。
長らく食べていると、顔色を美くする。
生で食べても煮炙して食べても、効は同じい。
『本朝食鑑』より抜粋
鎮驚安神(心神不寧による易驚・焦燥感・不眠・多夢・動悸)
益陰潜陽(四肢の引きつり・震え)
収斂固脱(自汗・自盗)
軟堅散結(瘰癧・痰核・水腫)
【料理例】
・牡蠣ご飯
・牡蠣とほうれん草のチャウダー
・牡蠣フライ
・牡蠣の酒蒸し
・牡蠣のアヒージョ
参考文献
人見 必大、島田 勇雄(訳注者)、『本朝食鑑5』、平凡社、1981年
辰巳 洋、『薬膳素材辞典 −健康に役立つ食薬の知識−』、源草社、2006年