2023.10.31
蓮根の薬膳効能
『本朝食鑑』から学ぶ
“蓮根(れんこん)”の東洋医学的な効能
【旬】
夏
【性味】
寒・甘
【帰経】
脾・心・胃
【働き】
煩悶(※1)・熱渇を除き、胃を開き、食(※2)を消し、酒毒及び蟹毒を解し、産後の留血を散らす。
これは、心・脾(ともに五臓の一つ)・血分の疾を主るもので、四時を問わずに食うべきである。
人の心をよろこばせる。
※1 煩悶・・・心中穏やかでないこと
※2 食・・・酔飽過度などのため胸中阻塞すること
『本朝食鑑』より抜粋
健脾開胃
養血生肌
止瀉(下痢・疲れ・食少・貧血)
【料理例】
・蓮根のきんぴら
・蓮根の挟み焼き
・蓮根のサラダ
・筑前煮
参考文献
人見 必大、島田 勇雄(訳注者)、『本朝食鑑1』、平凡社、1976年
辰巳 洋、『薬膳素材辞典 −健康に役立つ食薬の知識−』、源草社、2006年