『本朝食鑑』から学ぶ
“蕎麦”の東洋医学的な効能
【旬】
8月(収穫時期)
【性味】
涼・甘
【帰経】
脾・胃・大腸
【働き】
気分をおだやかにし、腸を寛げ、能く腸胃の滓穢・積滞を錬す。
また水腫・白濁(尿の白濁)・泄痢・腹痛・上気を治す。
気が盛んで湿熱(積熱と食毒を兼ねるもの)がある場合にも宜しい。
また小児の天吊・歴節風を治す。
『本朝食鑑1』より抜粋
開胃寛腸(食べ過ぎ・腸胃積滞・腹痛・腹腸)
下気消積(下痢・帯下)
参考文献
人見 必大、島田 勇雄(訳注者)、『本朝食鑑1』、平凡社、1976年
辰巳 洋、『薬膳素材辞典 −健康に役立つ食薬の知識−』、源草社、2006年