2023.10.29
里芋の薬膳効能
『本朝食鑑』から学ぶ
“里芋”の東洋医学的な効能
【旬】
秋(収穫時期)
【性味】
平・甘・辛
【帰経】
大腸・胃
【働き】
宿血を破り、死肌(※1)を去り、気を下し、腸を寛げる。
生のまま研って、灸瘡・湯火傷に敷けば最も好い。
※1 死肌・・・知覚が全く麻痺すること
『本朝食鑑1』より抜粋
化痰軟堅・消腫散結(瘰癧・痞塊・血便・消渇・泄瀉)
益胃寛腸通便(消化不良・便秘)
【料理例】
・里芋とイカの煮物
・里芋のバター醤油焼き
・里芋のお味噌汁
・里芋の磯辺焼き
・里芋のサラダ
参考文献
人見 必大、島田 勇雄(訳注者)、『本朝食鑑1』、平凡社、1976年
辰巳 洋、『薬膳素材辞典 −健康に役立つ食薬の知識−』、源草社、2006年