2023.07.29
鰻の薬膳効能
『本朝食鑑』から学ぶ
“鰻”の東洋医学的な効能
【旬】
夏〜秋
【性味】
温(平)、甘
【帰経】
肝、脾、腎
【働き】
腰を暖め、陽(性的能力)を起こし、諸風(※1)を除き、五痔(※2)を療し、
悪瘡を治し、一切の虫を殺す。
小児の疳傷および虫による心痛に最も宜い。
※1 諸風・・・諸の風毒。風毒は体の内部にある臓器を犯すもの
※2 五痔・・・牡痔、牝痔、傷痔、脈痔、血痔
『本朝食鑑3』より抜粋
補肺益胃(めまい、疲れ、無力、咳、喘息)
強壮筋骨・活血通絡袪風(足腰無力・痛み・筋肉麻痺、痙攣)
【料理例】
・鰻の蒲焼
・鰻の白焼
・鰻丼
・ひつまぶし
参考文献
人見 必大、島田 勇雄(訳注者)、『本朝食鑑3』、平凡社、1978年
辰巳 洋、『薬膳素材辞典 −健康に役立つ食薬の知識−』、源草社、2006年