2023.09.01
紫蘇の薬膳効能
『本朝食鑑』から学ぶ
“紫蘇”の東洋医学的な効能
【旬】
6〜10月
【性味】
温、辛
【帰経】
肺、脾
【働き】
気(疾病の要因となる気)を下し、痰(※)を消す効力は、葉が最も優れている。
※痰・・・水毒が膈(むね)にとどまって生じ、その粘く重いものをいう
『本朝食鑑1』より抜粋
発表散寒(風寒表証の発汗・解熱・咳)
行気寛中(脾胃気滞の胸悶、嘔吐)
解魚蟹毒(蟹・海老・魚介類の中毒)
【料理例】
・紫蘇ジュース
・ちくわの紫蘇和え
・紫蘇と豚バラの煮物
・玉ねぎの梅紫蘇和え
・紫蘇と胡瓜のさっぱり漬
参考文献
人見 必大、島田 勇雄(訳注者)、『本朝食鑑1』、平凡社、1976年
辰巳 洋、『薬膳素材辞典 −健康に役立つ食薬の知識−』、源草社、2006年