2023.10.07
鮪の薬膳効能
『本朝食鑑』から学ぶ
“鮪(マグロ)”の東洋医学的な効能
【性味】
甘・鹹・平
【帰経】
肝・腎
【働き】
まだ詳らかではない。
俚俗によれば、婦人の滞下を治すという。
これはまだ試してはいないが、
孟詵が「血淋を治す」と言い、
陳蔵器が「虚を補い人を肥健にする」と言うからには、
血を収める力があるのである。
真黒は、味が厚く、気は盛んである。
多食すると、瘡疥を発し、下血・痔漏を患う。
『本朝食鑑』より抜粋
益気血・補肝腎(虚弱体質・営養不良・貧血・消渇)
【料理例】
・鮪の山かけ
・鮪の照り焼きステーキ
・鮪の竜田揚げ
・鮪のユッケ風丼
・玉ねぎたっぷり鮪のポン酢和え
参考文献
人見 必大、島田 勇雄(訳注者)、『本朝食鑑4』、平凡社、1980年
山中一男、小池俊治、『中国伝統医学による 食材効能大辞典』、東洋学術出版社、2020年