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便秘、腹痛が鍼灸治療で改善した1症例

 

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【患者】

10代 女性 学生

【主訴】

便秘、腹痛

【既往歴】

喘息

【現病歴】

キックボクシングの試合に向けて減量し始めてから便が硬くなり、排便回数が減ってきた。

以前から、緊張すると便秘になりやすい傾向ではある。

試合1週間前になり、7日間便が出ておらず、腹全体が膨満している。

腹が張る様な痛みがあり、便意は無い。

胸脇の苦しさ、みぞおちの痞え、吸気困難、肩こりを伴っている。

【症状の発生機序】

キックボクシングの試合に対する緊張により、胸腹部を中心に気の停滞が起こった。

気が巡らない為、大便が渋滞して、腹が張り、みぞおちが痞えが出現する。

上半身でも気が停滞して、胸が開かず吸気困難となり、肩で血行不良が起こって肩こりも出現した。

【治療方針】

プレッシャーや緊張を緩める。

胸腹部の気の停滞を改善する。

腹部打鍼術で治療した。

腹部打鍼術についてはこちら

【経過】

初診治療直後にゲップが数回出て、胸脇部の苦しさ、みぞおちの痞え、吸気困難が軽減する。

翌日は一日中、ゲップと屁が出て、腹部の苦しさや張りが消失し、少量の兎糞便が出た。

治療の翌々日に、大量の排便をした。

以降、毎日便が出て、キックボクシング試合に臨めた。

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