2022.05.14
不妊症が鍼灸治療で改善した1症例
【患者】
43歳 女性 会社員
【主訴】
不妊症(2人目不妊)
【既往歴】
関節リウマチ
腎血管筋脂肪腫にて右腎臓摘出
子宮筋腫
子宮内膜症
子宮腺筋症
肺リンパ脈管腫
帝王切開
【現病歴】
35歳で1人目の子供を体外受精で授かり、帝王切開にて出産。
2人目の子供を希望し、計8回体外受精を試みたが、着床しなかったり、着床しても流産してしまう状態が続いた。
妊娠できる体質に改善するため当院に来院。
【症状の発生機序】
これまでの大きな病気や、1人目の子供の出産・育児、40代という年齢から、慢性的な疲労や体力の低下を引き起こし、子宮に血が集まらなくなっている。
仕事のストレス、手術や帝王切開などによる血流の渋滞も、下腹部の血行不良を引き起こしている。
【治療方針】
・疲労を回復させて体力を補い、血を作る
・ストレスによる心身の緊張を緩め、血流を改善する
【経過】
月経に変化が出るまで、体外受精は一旦中止にしてもらう。
治療開始3ヶ月後(11診目)に月経量が増える。
体外受精を試みるものの、着床せず失敗(16診目)。
凍結している受精卵は残り1個となり、次の体外受精を失敗したら、2人目の子供は諦めると患者さんが仰る。
治療開始5ヶ月後(19診目)、最後の体外受精をし着床する。
着床後も安定して妊娠を継続し、無事に出産。
産後も大きな体調変化は無く、母子共に元気に過ごしている。