2021.11.09
無月経が鍼灸治療で改善した1症例
【患者】
43代 女性 主婦
【主訴】
無月経
【現病歴】
初診日の6ヶ月前に、家族に対する心配事が増えた途端に月経が来なくなる。
婦人科で処方されたホルモン剤を服用すると月経は来るものの、全身の浮腫み、身体の重だるさ、体重増加などの副作用が生じる。
副作用に悩まされる為ホルモン剤を中止すると、月経はまた来なくなってしまう。
西洋薬を使用せず、自然と月経を起こしたいと訴え、当院に来院。
【症状の発生機序】
元々心配性でストレスを溜め込みやすい性格の上に、家族に対する心配事が増え、精神的負担が強くなる。
ストレスにより全身の血流(特に下半身)が悪くなり、月経が来なくなる。
経血が少なくて無月経になっているパターンではなく、経血が渋滞して無月経になっているパターン。
【治療方針】
気持ちを落ち着けて精神的負担を減らし、全身の血流を改善する。
加齢に対しても配慮し、疲労を回復しやすくする。
上記の効果を持つ経穴1ヶ所に鍼灸治療をする。
【経過】
週1回のペースで、2ヶ月間治療すると、月経が来た。
以後、月に2回のペースで治療を継続しているが、薬に頼らず月経がきている。