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胃潰瘍、逆流性食道炎による胃痛、吐き気が鍼灸治療で改善した1症例

 

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【患者】

30代 女性 接客業

【主訴】

胃痛、吐き気
胃潰瘍
逆流性食道炎

【現病歴】

接客業をしていて昼夜逆転の生活、毎日多量の飲酒を繰り返し、深夜の飲食が続いていた。

人間関係による過度なストレスが加わった途端に、胃痛と吐き気が出現する。

病院で胃潰瘍、逆流性食道炎と診断される。

以降、精神的なストレスが加わると胃痛が出やすくなる。

【症状の発生機序】

元々、暴飲暴食や不規則な飲食によって胃に負担をかけていた上に、精神的ストレスによって胃に負担がかかった。

胃の血流が滞り胃痛が出現する。

胃の機能が低下することで、飲食物を下へ運ぶベクトルが弱くなり、上に逆流してしまい吐き気が出現する。

【治療方針】

ストレスを軽減させ、同様のストレスが加わっても抵抗できるように精神を落ち着ける。

胃の機能を回復させ、下へのベクトルを強くする。

上記の効果を持つ経穴1ヶ所に鍼灸治療をする。

【経過】

週1回のペースで治療し、3診目には胃痛の頻度、程度が半減する。

元々痩せ型だったが、胃痛の軽減と共に食べれる量が増えた為、徐々に体重が増加しており、疲れにくくなってきた。

5診目以降は、これまでと同程度の精神的ストレスが加わっても、胃痛や吐き気は出現しなくなる。

その他に、毎月強かった生理痛が改善した。

多量の飲酒が連日続くと胃痛が出やすくなる為、月に1回程度治療を継続している。

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