2023.08.25
山芋の薬膳効能
『本朝食鑑』から学ぶ
“山芋(やまいも)”の東洋医学的な効能
【別名】
長芋(ながいも)・山薬(さんやく)
【旬】
10月〜翌4月
【性味】
平・甘
【帰経】
脾・肺・腎
【働き】
腎気を益し、脾胃を健にし、洩痢を止め、痰・涎(※1)を化し、皮・毛を潤す。
※1 涎・・・喀痰の薄く続いたもの
『本朝食鑑1』より抜粋
補脾止瀉(脾虚気弱の食少・腹脹・泥状便)
養肺止咳(肺陰虚の慢性咳・喘息)
補腎縮尿(腎気虚の遺精・頻尿・帯下)
【料理例】
・とろろごはん
・山芋のサラダ
・山芋のバター醤油焼き
・山芋とオクラのネバネバサラダ
・山芋のとろとろ磯部焼き
参考文献
人見 必大、島田 勇雄(訳注者)、『本朝食鑑1』、平凡社、1976年
辰巳 洋、『薬膳素材辞典 −健康に役立つ食薬の知識−』、源草社、2006年