2024.12.21
ほうれん草の薬膳効能
『本朝食鑑』から学ぶ
“ほうれん草”の東洋医学的な効能
【旬】
10〜4月
【性味】
涼・甘・渋
【帰経】
胃・大腸・膀胱
【働き】
胸膈を開き、気(疾病の気)を下し、渇を止め、燥を潤す。それで、便閉(※1)・痔漏(※2)の人は適当に食べるのが良い。久しく食すれば、竅は発き、便通をもたらす。
※1 便閉•••便通の閉じること
※2 痔漏•••痔の潰れて膿血を出すこと
『本朝食鑑』より抜粋
養血止血(胃痛・食欲不振・腹部の冷え)
斂陰潤燥・止渇(消渇・便秘・痔)
【料理例】
・ほうれん草の胡麻和え
・ほうれん草のナムル
・ほうれん草のお浸し
・ほうれん草のバター炒め
・サグカレー
参考文献
人見 必大、島田 勇雄(訳注者)、『本朝食鑑1』、平凡社、1976年
辰巳 洋、『薬膳素材辞典 −健康に役立つ食薬の知識−』、源草社、2006年