2023.11.22
赤大豆の薬膳効能
『本朝食鑑』から学ぶ
“赤大豆(あずき)”の東洋医学的な効能
【旬】
晩夏〜秋
【性味】
平・甘・酸
【帰経】
心・小腸
【働き】
気分をおだやかにし、湿を取り除き、尿の出をよくし、腫を引き、一切の熱毒・風腫(※1)・癰腫を取り去る。
胞衣を下し乳汁の出をよくし、瘟疫(※2)を避け、魚毒を解く。
※1 風腫・・・風邪を受けて腫れるもの
※2 瘟疫・・・春三・四月の頃に暴熱を発するもの
『本朝食鑑』より抜粋
利尿除湿(むくみ・胃もたれ・下痢)
解毒排膿(瘡瘍熱腫)
【料理例】
・赤大豆ご飯
・赤大豆の煮物
・ツナと赤大豆のサラダ
参考文献
人見 必大、島田 勇雄(訳注者)、『本朝食鑑1』、平凡社、1976年
辰巳 洋、『薬膳素材辞典 −健康に役立つ食薬の知識−』、源草社、2006年